【書評】スマホ脳

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目次
1. スマホ脳
2. この本をおすすめの人
3. 本を読んだ感想
4. 参考図書

 電車の中でスマホにのぞき込む人達。そんな光景はほんのこの10年で観察されるようになりました。正直、なんとなく異様だなぁと感じている方もいるんじゃないでしょうか。まるで悪魔に取り付かれたかのような気味の悪さ。

 最近、スポーツジムに通って、ダイエットしたりリフレッシュしてストレス解消したりする人も多くなってきました。でも、古来からそんな生活様式はなく、100年前でさえほとんど見られなかった行動だと思います。

 現代社会のシステムに身体が順応しきれず、そのギャップを無理に解消するために、スポーツジム通いが流行なのではないか。人間が遺伝子的に進化するためには1世代50年も必要なのだから、異常なスピードで進化する現代社会のスピードに身体が進化するスピードが全然追い付くはずがない。そんなことを漠然と感じているところに、この本に巡り合いました。

 この本を読むとスマホに取り憑かれたように食い入る現代人の新しい課題を知ることができます

スマホ脳

タイトルスマホ脳
著者アンデシュ・ハンセン(久山葉子訳)
出版社株式会社 新潮社
本体価格980円(新潮新書)

この本をおすすめの人

  • スマホが手から離れない人
  • SNS疲れな人
  • 集中力が欠けやすい人。
  • 睡眠不足の人
  • メンタルヘルスの人
  • インターネット上の「ザッピング」が止まらない人
  • 記憶力の低下を感じる人
  • 「いいね!」数が気になって仕方ない人

本を読んだ感想

 スマホがもってる効用は計り知れない。世界中どこでもいつでも必要な情報が手に入る。効率・便利・わくわくがものすごく高まった。でも、やっぱり、物事には「表と裏」がある、そんなことを感じさせてくれた本でした。

スマホ中毒で脳がやられる

 身体は環境に適合するようにゆっくり進化していく。ところが、現代社会の革新スピードが速く、身体の構造の進化がそのテクノロジースピードに追い付けない

 現代でも、ヒトの脳は、運動器官や消化器官などの生命維持に必要なロジスティクスを制御することが中心な役割を持っているのであって、スマホから来る津波のような情報の嵐を制御するに相応しい機能をもっていない。だから、依存症のようになり、睡眠時間が減り、脳の機能が損なわれ、運動時間が減り、脳の機能が損なわれていく。行きつく先はロケットのようにぶちあがる不安症や精神疾患といった脳の障害

 僕らの脳は、スマホにやられ、アルコールにやられ、ドラッグにやられ、スイーツにやられていく。

スマホを置いて外に出よう、友達と遊ぼう

 外に出て空気を吸おう、歩こう、旅をしよう、友達と会話しよう、運動しよう。スマホを家に置きっぱなしにして

自己採点(満点:☆☆☆☆☆)
読みやすさ☆☆☆☆
分かりやすさ☆☆☆☆
お役立ち度☆☆☆☆☆
ストーリーの一貫性☆☆☆☆☆
推奨度☆☆☆☆☆

参考図書

「デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する」カル・ニューポート(訳:池田真紀子)(早川書房)

「デジタルデトックスのすすめ 「つながり疲れ」を感じたら読む本」米田智彦(PHP研究所)

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