FIREとは以下のように説明されています。
FIRE ムーブメント(英: Financial Independence, Retire Early movement)は、経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメント。
FIRE ムーブメント – Wikipedia
目次 |
1. FIRE 最強の早期リタイヤ術 |
2. この本をおすすめの人 |
3. 本を読んだ感想 |
4. 参考図書 |
FIRE 最強の早期リタイヤ術
タイトル | FIRE 最強の早期リタイヤ術 |
著者 | クリスティー・シェン (著), ブライス・リャン (著), 岩本 正明 (翻訳) |
出版社 | ダイヤモンド社 |
本体価格 | 1,600円 |
この本をおすすめの人
20~30代の方
仕事が退屈でつまんない方
やりたいことがなくて悩んでいる会社員の方
第二の人生を目指し、早期にリタイアしたい方
本を読んだ感想
お金と幸せの関係
著者は、FIREを語るまえにお金と幸せの関係を具体的な例を挙げて科学的に説明しています。著者はすぐにでもFIRE術を語りたいところだったと思いますが、そもそもなんで早期にリタイアするの?という目的を整理する姿勢がちゃんとあってそれを最初に説明しているところがいいと思いました。年収700万を超えると幸せ効用がなくなるとか、なんでお金に固執するのかわからんと言うホリエモンとか、単にFIREして終わりって話じゃない話はあるので、その点は大切な内容だと思います。
FIREの具体的手法
じゃぁどうやってFIREすればよいのかという具体的なFIRE手法を3パターン挙げて説明しています。人それぞれだし、読み手のタイプに応じて具体的イメージができるところもいいなと思います。年収ではなくて、「貯蓄率」でリタイヤ年数が推算できるって発想も面白いです。
著者のもがく姿
FIREという生き方に到達する前に著者がもがいて、しくじったり、努力したりする姿をこの本で見せることで、本に活力を与えていると思います。
FIREはFI
FIREできる人ってなんらかの意味で優れている人だろうから、経済的自由を獲得しても、完全にリタイアするってあまりなく、FIREとはFI(経済的自由)なんだ、ということがよくわかります。
地理的アービトラージ
収入場所と支出場所を分けて生活効率を上げるという考えも面白いです。日本企業で働いて、S&Pインデックスを積み立てるのも、おんなじでしょうね。著者は、東南アジア生活は費用を均すという意味で債券投資と同じだと言っているけど、それは違うかもしれません。
債券投資を株式投資に組み入れるのは、成長とボラティリティのバランスを保つため、つまり、成長とボラティリティの2つを投資の成果指標にしてそれを最適化するためだけど、東南アジア生活が全世界生活の中で最大効用なら東南アジア旅行しながらFIREがベストチョイスじゃないかなぁ。
FIRE、今の日本の20~30代にすごく受けがいい考え方と思いました。
自己採点(満点:☆☆☆☆☆) | |
読みやすさ | ☆☆☆☆ |
分かりやすさ | ☆☆☆☆ |
お役立ち度 | ☆☆☆☆☆ |
ストーリーの一貫性 | ☆☆☆☆ |
推奨度 | ☆☆☆☆ |
参考図書
「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」グラント・サバティエ (著), 岩本 正明 (翻訳)(朝日新聞出版)
「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」穂高唯希(朝日新聞出版)