【書評】1%の努力

 成功するには、努力と才能のどっちが大切なんでしょうか。有名な発明家のトーマス エジソンは、「Genius is one percent inspiration and ninety-nine percent perspiration」、と述べています。天才は、99%の努力と1%の才能の人、という意味ですね。

 天才は大変な世界です。この本は、私のような凡人がそこそこ生きるのに必要なわずかな努力「1%の努力」を教えてくれます。

目次
1. 1%の努力
2. この本をおすすめの人
3. この本を読むと分かること
4. 本を読んだ感想

1%の努力

タイトル1%の努力
著者ひろゆき
出版社ダイヤモンド社
発行日2020/3/5
本体価格1,500円

この本をおすすめの人

成功の要因は、努力?才能?運?という疑問を持っている方

成功するには、好きなことをすればいいの?上手なことをすればいいの?疑問を感じている方

どういう仕事をすれば成功するの?自分に合った仕事は何かを知りたい方

そもそも成功って何かを知りたい方

この本を読んで分かること

  • 仕事の成果に努力はあまり関係ない理由
  • したいこととできること、どちらを仕事にすればよいか
  • 自分に合った仕事とは何か
  • 儲かることを仕事にする大切さ
  • 考えることの大切さ

この本の感想

 昔、著者が制作・管理したネット匿名掲示板が流行っていて、この本に出合うまで、著者の印象ってそれくらいでした。仕事や人生について、こんな真面目に考えているんだね💦

 本の詳細については、購入してぜひ読んでみてください。

 当ブログでは、本のテーマについて、少し調べて考察してみました。

成功の要因は才能?努力?運?

 どれが一番成功に影響しているんだろう?💦こう考えている人、多いと思います。

 こんな論文が発表されています。

In Thomas Edison’s much-quoted remark, from around 1903, “Genius is one per cent inspirationninety-nine per cent perspiration.” Another version of this idea, attributed to George Bernard Shaw, alters the proportions to “ninety per cent perspirationten per cent inspiration

Perspiration, inspiration, and the 10-year rule – The Lancet

 ジョージ・バーナンド・ショーさんは、「天才は、10%の才能と90%の努力」、と言っています。ジョージ・バーナンド・ショーさんは有名なアイルランドの文学者、脚本家、劇作家さん。

 面白い大阪大学の研究も報告されています。

それら脳活動の強さについて、一卵性ペア、二卵性ペアでそれぞれ比較すると、一卵性ペアで高い類似性が認められました。さらに、遺伝と環境の影響度を共分散構造分析 という手法を用いて算出することにより、遺伝と環境の影響度がいずれも50%程度であることが明らかになりました。つまり、言語機能における左前頭葉の脳活動は遺伝と環境から同程度影響を受けて形成されていることがわかりました。

話す力は遺伝か環境か? – リソウ (osaka-u.ac.jp)

 話す力は、才能50%、環境50%(努力+運)、と言い換えられると思います

 仮に、100年前じゃなくて現代、日本で、賢く、かわいく、かっこよく、体力あるように、筋力や骨格が発達して、指先が器用に、広い声域で、生まれた人がいれば、それは運よく才能豊かなはずだし、あまり努力しなくても、社会で成功する確率が高い、約束された人のような気がするので、やっぱり、才能や運が成功に大きな影響を与えていることは間違いない気がします。

 著者は努力分は1%と言いつつ、この1%分を正しい方向にしようねと本で語っています。

好きなことを仕事にするか。得意なことを仕事にするか。

 よくある二律背反の問題。貧乏なイケメンと結婚するか、リッチな不細工なと結婚するか、みたいな。この問題に悩んでいる方も多いと思います。

 「好きこそものの上手なれ」って有名なことわざがあります。そうすると、好きなことを仕事にすれば、上手にできて、うまく行くってこと??💦

上手なこと上手じゃないこと
好きなこと仕事で成功(◎)(ない)
好きじゃないこと(ない)仕事で失敗(×)

 もし、こんなことわざの図式だったら、みんな悩まないと思う。自分は、スポーツと音楽♪が大好き。でも、スポーツと音楽♪は才能がないので、趣味にしちゃっています。

 正しくは、こうじゃないかな。多くの方は、「上手だけど、好きじゃないこと(△)」「上手じゃないけど、好きなこと(△)」、を仕事にしている気がします。

上手なこと上手じゃないこと
好きなこと仕事で成功(◎)仕事でそこそこ(△)
好きじゃないこと仕事でそこそこ(△)仕事で失敗(×)

 たぶん、20代くらいまでは、何が好きで何が上手かわからないから、いろんな仕事を試してみるのもありと思います。そして、好きなことを、できるだけ広げてみて、その中で、わりと上手なことを仕事に選べばいい気がします。まぁまぁ好き、まぁまぁ上手なこと、を仕事にする感覚です。仕事で、まぁまぁ成功する(〇)イメージ。

儲かることを仕事にする大切さ

筆者は、こう語っています。

だから、自分にとって頑張らなくても結果が出る場所に行ったほうが、絶対にうまくいく。逆説的な話だが、それが真理だ。

1%の努力(ひろゆき著)

 まぁまぁ好き、まぁまぁ上手なこと、を仕事にしても、それで儲からなければ、仕事で、まぁまぁ成功する(〇)ってことはない気がします。だから、著者の言う通り、上手がちゃんと利益になる場所で働くことがとても大切です。

 自分は、一回、職業を大きく変えました。どちらも仕事も、まぁまぁ好き、まぁまぁ上手だったし、上手がちゃんと利益になる場所だったから、本当はどちらを選んでもよかったんだけど、人生1回だし、色々やってみたかった。

 どんな業種が儲かっているの?って疑問を持っている方もいると思います。

儲かっている=営業利益率が高い、だと思うので、昨年の東証一部営業ランキングを調べてみました。

NO会社名営業利益率業種
1全国保証78.27%金融・不動産
2手間いらず70.48%IT
3アサックス69.53%金融・不動産
4宮越ホールディングス65.35%金融・不動産
5ペプチドリーム59.87%製薬
6日本取引所グループ55.41%金融・不動産
7オービック53.72%IT
8ランド53.23%金融・不動産
9ファーストロジック51.89%金融・不動産
10キーエンス50.31%精密機器

引用) 2020年 営業利益率 ランキング | Strainer

 金融、不動産、IT、ヘルスケア(製薬など)、精密機器、あたりが、儲かっている業種のようです。

自己採点(満点:☆☆☆☆☆)
読みやすさ☆☆☆☆☆
分かりやすさ☆☆☆☆☆
お役立ち度☆☆☆
ストーリーの一貫性☆☆☆
推奨度☆☆☆
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